会員専用ログイン

会長あいさつ

益 一哉

IoT 時代のJIEP

JIEP in IoT Era

益 一哉

一般社団法人 エレクトロニクス実装学会 会長

この度、エレクトロニクス実装学会の会長を拝命いたしました東京工業大学の益 一哉です。私は、半導体の研究およびIoT 向けセンサーネットワークの研究を進めており、会員の皆様同様に、エレクトロニクス技術の応用の展開に実装技術の進化が不可欠であることを痛感している一人です。

歴代会長の路線を引き継ぎつつ、エレクトロニクス実装技術の進化で、さらなるエレクトロニクス技術の応用発展に尽力する所存です。どうぞよろしくお願い致します。

今日のエレクトロニクス技術に関し、種々の潮流に鑑みると、例えば2016年度閣議決定された第5期科学技術基本計画では、IoT/ICT技術を駆使した社会の進化を推進し、その中で人々が便益を享受するSociety5.0 の考えが打ち出されました。それに先立ち、情報を入力する機能として2015年12月の‘Trillion Sensors Summit’では毎年1 兆個のセンサーが使われる動向が示され、集めた情報を意味理解する頭脳的機能としては2013 年頃から始まった第3次AIブームが、Society5.0 のムーブメントを強力に牽引していると言えます。これから2030年に向けて、AI技術を伴う賢いIoTシステムが社会に浸透していくことは必至であり、情報を取り込み意味のある応用を作り出す装置が、われわれの身近なあらゆる所に存在する時代がすぐそこまで来ていると考えてよいと思います。

あらゆる所のエレクトロニクス装置による新たなサービス、便益を想定すると、例えば、生体に関わる情報を理解して対応するサービスの実現には、生体への装置実装を安全性と実装者への負担のないものとして考えて行かなければならないでしょう。例えば、電池や電源によりIoT 装置利用の制限を起こさないようにするためには、「無給電」コンセプトでIoT装置をシステム中に実装することや、長期のシステム運用を可能にするためには、装置を構成する要素技術の劣化や改版による交換の為の挿抜などを可能にできるような実装も必要でしょう。一方で、超短TATによる「もの作り」であるラピッドプロトタイピングなどの発想も必要になると思います。これまで想定していなかった実装技術が求められる、すなわち、実装技術の進化無くしてSociety5.0 は実現できないと言っても過言ではないと思っております。

今までの常識を超えた実装の実現については、ノウハウだけではないサイエンスの深化とエンジニアリングの進化、さらに社会科学の見識を持った議論が必須となります。社会展開、すなわち社会実装の視点を持った活動にイニシアティブを発揮することが本学会のミッションであると考えております。

会員の皆様がそれぞれに価値を見いだすことのできる学会であるとともに、会員の皆様とともにSociety5.0を支える実装技術、エレクトロニクス産業の進展に貢献してまいります。

東京工業大学科学技術創成研究院 会長
Vol. 20 No. 4 巻頭言より

入会はこちら

お問い合せ

学会概要

入会はこちら

お問い合せ