(2018TC07)電磁特性技術委員会 2018サマーセミナー(2018年9月4日10:00~於回路会館)


電磁特性技術委員会 2018サマーセミナー 「最新のノイズマネージメント~ノイズ解析からEMC設計まで~」

主催:エレクトロニクス実装学会 電磁特性技術委員会

ご案内

今年も恒例のサマーセミナーを開催いたします。IoT というキーワードに代表されるように、小型化、省電力化され、また有線・無線でつながる様々な回路が混載される製品が増えています。これまで以上に低ノイズ設計が重要となっている中、様々なノイズを前に「原因はどこ?どうやって設計するの?」と悩む場面も少なくありません。

今年のテーマは『最新のノイズマネージメント ~ノイズ解析からEMC設計まで~』です。複雑に見える種々のノイズ現象を紐解き、設計につなげるため、低ノイズ設計の基礎となる理論からノイズ源推定法に始まり、ノイズのシミュレーション、測定、設計法に関する内容について、7名の講師にご講演頂きます。ご好評を頂いている「EMC設計技術実践講座」からの報告もあります。

他では聴けない盛りだくさんの話題を用意致しました。皆様、奮ってご参加下さい。

詳細

開催概要(クリックすると非表示にできます。再度クリックすると表示されます)
開催日時 2018年9月4日(火)10:00~17:10 (9:30受付開始)
会  場 回路会館 地下1階会議室
JR中央線西荻窪駅下車(新宿から快速電車で約15分)、徒歩約7分
〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-2  TEL:03-5310-2010
アクセス
テ ー マ 「最新のノイズマネージメント ~ノイズ解析からEMC設計まで~」
プログラム
10:00-10:05 開催挨拶
         池田 浩昭(電磁特性技術委員会委員長、日本航空電子工業)

10:05-10:50 ①Sパラメータをノイズ対策・EMC設計に活かすには
         豊田 啓孝(岡山大学)

ノイズ対策やEMCやPI、SI設計などの際SパラメータやZパラメータを目にするものの、曖昧な理解のために十分に活用できていないもどかしさはありませんか? SパラメータやZパラメータを対策や設計に活用するため、その定義や物理的な意味から実際の応用までを、具体例を交えながら解説します。

10:50-11:35 ②ノッチフィルタを用いたノイズ発生源探査手法の紹介
         佐野 宏靖(多摩テクノプラサ)

近年の電子機器は、通信信号の高速化に伴い放射エミッション試験で問題となることが増えています。特に、複数の信号が動作していると高調波ノイズの周波数が重なり、近傍界測定などの従来手法では、放射ノイズ源となる配線を一つに特定できない問題があります。ここでは、被測定基板にノッチフィルタを設置し、その設置前後を比較することで、大きな放射ノイズを出す配線かどうか特定する手法を紹介します。

11:35-13:00 昼休み

13:00-13:45 ③選好度付セットベース設計手法を用いた伝送線路の多目的最適化設計
         萓野 良樹(電気通信大学)

多目的最適化設計とは、多くの目的(要求性能)を同時に最適化(満足)するように、多くの設計変数を決める協調設計です。講演者らは従来の設計での“解析による試行錯誤的な手法”から脱却し、“合成を行う設計手法”を目指しています。本講演では、多目的最適化設計手法として、選好度という設計変数範囲の評価・決定過程を定量的に取り扱う指標を用いた“選好度付セットベース設計手法”に着目し、その考え方、伝送線路の設計例を紹介します。

13:45-14:30 ④制御用LSIのEMC設計への取り組み
         久保 輝訓(ルネサスエレクトロニクス)

従来、EMC技術は制御機器の基板の機能設計後に対応する技術と位置付けられる場合が多かったと思います。しかし、制御用LSI設計においては、後付けの対策ではなく、設計の初期からEMC設計を盛り込むことが必要と考えて取り組んでまいりました。これまでのEMC設計及び改善に関する活動内容を次の5項目に分けて紹介していきます; ①これまでの取り組みと基本的な考え方、②具体例紹介、③効果確認方法、④心得・まとめ、⑤効果が不十分な場合のプリント基板のチェック項目と改善案。

14:30-14:50(休憩20分)

14:50-15:35 ⑤基板全体に流れるコモンモード電流のシミュレーションによる分析手法
         伊神 真一(emデータ・サービス)

放射を扱う際には回路全体の電流分布を考える必要があります。コモンモード電流はEMI放射を引き起こす主要な原因であり、全体の電流の流れ方を代表するパラメータと考えることが出来ます。本講演では、EMI放射原因の分析手段として、シミュレーションにより基板上に発生するコモンモード電流を求める方法を紹介します。この方法でグラウンドまたぎなどの代表的な基板設計ルールについて分析を行いこの解析手法の有用性を示します。

15:35-16:20 ⑥高速インターフェイスのジッタ解析
         石田 雅裕(アドバンテスト)

高速伝送信号のジッタは通信データに生じるビット誤りの原因となるため、高速インターフェイスの実装においてはジッタの測定および解析が非常に重要となります。本講演では、ジッタの基礎を説明し、ジッタがビット誤りにあたえる影響について述べます。また、デファクト標準となっている既存のジッタ解析技術の原理と注意点についても紹介します。

16:20-17:05 ⑦EMC設計技術実践講座から分かるグラウンドとビアの配置方法
         小川 一平(リコー)

2017年度EMC設計技術実践講座で製作した基板のうち、グラウンドやビアの配置に特徴的な基板を詳細に調査した結果、幾つかのノイズ増加の要因が明らかになりました。本講演では、グラウンドやビアによるノイズ発生のメカニズムを解説し、適切なグラウンドビアの配置方法を分かりやすく説明します。

17:05-17:10 閉会挨拶

 ※プログラムは変更になることがあります。ご了承ください。

申込期限 2018年8月28日(火)
定  員 80名(8月28日までにお申し込みください。ただし、期日前でも定員になり次第、締め切ります)
参 加 費 (予稿集代、 消費税込み) ※クーポンの利用不可

正会員: 8,000円
学生会員: 1,000円
シニア会員: 5,000円
賛助会員の社員: 10,000円
非会員: 15,000円
非会員の学生: 5,000円

* 参加費は当日会場受付にて徴収します。
(釣り銭のないようにお願いします)
* 企業所属の学生会員は正会員扱いとします。
予稿集 予稿集は、白黒印刷して配付いたします。
また、当日から1週間、電子版(カラー)をホームページからダウンロードできるようにいたします。
パスワードは、会場でお知らせいたします。
なお、講演で使用される資料には予稿集に掲載されていないスライドが含まれる場合もありますが、追加配布はいたしません。
お問い合わせ先 (一社)エレクトロニクス実装学会 電磁特性技術委員会 サマーセミナー係
ss2018\jiep.or.jp
※メール送信時に\をアットマーク@に変更ください。

電磁特性技術委員会 2018サマーセミナー

***参加申込は締め切りました***


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