電子工作的AI実装のイントロダクション―AI2oT講座の紹介
主催:教育事業委員会/システムインテグレーション実装技術研究会
◆開催趣旨
近年、AIの進化は目覚ましく、デジタル家電・スマートフォンには既に搭載されているのはご存じかと思います。ところが、私たちがAIの存在を意識することや、ましてや実際に触れることは殆どないかと思います。その理由はAIの機能が画像・音声認識等に限定された専用AIハードウェアであることや、皆様の手元で再学習出来ない等にあると考えられます。そこで「その適応性のなさ」を解決し、皆様オリジナルのAIアプリの創出も期待できる “ものづくり”中心のAIオープンイノベーションを目指す開発環境を構築致しました。
最初の講演で「その思想」に関して説明致します。一般ユーザがイノベーションを夢見て発明を行う場合、故スティーブ・ジョブズが言ったとおり、多くの場合、人はかたちにして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものです。後に革新的な製品となるもののアイデアは、一般ユーザのニーズ・動機にもとづく試行錯誤や純粋な発明に対する情熱から生まれるもので、そこには自然にOODA(Observe-Orient-Decide-Act)ループが回ります。この様なループを体験することでイノベーション創出がより容易になると考えます。
「AIの基礎とハードウェアの基礎知識 」では、“ものづくり”中心のAIに必要な最低限の知識を紹介します。AIの2つの処理は、現在の記憶(重み)を用いて予測結果を出力する推論と、推論の結果が正しくなる様に重みを最適化する学習です。学習処理が重く通常はサーバで行い、三番目の講演「FPGA2IシールドとマイコンによるAIアプリ事例」では、私たちが開発した学習と推論をひとつのボードで可能で適応性に優れた小型のFPGA2I(FPGA AI)シールドをAIアクセラレータとし、プログラミングが容易なArduinoをマイコンとした“電子工作的AI実装”の紹介と、基礎から高度な時系列処理を用いたAI事例のデモを行います。
最後の講演「AI2oT講座の詳細」では、8月に開催予定の講座(講義[2日間]と実習[2日間])の紹介を致します。講義では、AIとIoT融合のための材料から回路等の要素技術と、データの収集から推論処理の情報技術とを織り込んだ講演を行います。実習ではFPGA2Iシールドを用い、皆様にAIを組立、触り、動かし、楽しむ体験をしていただきます。
参加申し込み
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